親世代にわかる邦楽ロックの一言 blog

親世代に不思議な今どきの邦楽ロックのあれこれ

今でも切ない気持ちになる曲「若者のすべて」志村正彦さん


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どうも。F山 南央です。

 

「最後の花火に今年もなったな」

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と曲が流れてきたとき、

 

思わず「もしかしたら帰って来たのかもしれない」

と思うくらいあり得ないのに衝撃が走りました

あるわけないのにね。

 

 

曲詩から言えば、この曲は季節的にもうちょっと先

(今年はもうちょっとでは終わらないかもしれない)

夏の終わりの情景。

 

「真夏のピークがさった 天気予報士はテレビでそういってた」

と始まる志村正彦さんの作詞作曲の唄。

 

どんなに会いに行きたくても志村さんは、もういない

だから若者のすべてを直接聴くことはできない。

身を削るように曲を作り出し

29才を生きた志村正彦さんのことを

お話します。

 

志村正彦さんの突然の死】

 

 2009年12月23日、フジファブリックのメンバー

ART-schoolのヴォーカル木下理樹さんは、

その年の忘年会を開いています。

その時、志村さんは「1杯しか飲んでいなかった」

ARTの木下理樹さんは後に語っています

そして次の日、12月24日に志村さんが

この世界からいなくなります。

連絡の取れなくなった志村さんの家に

様子を見に来たスタッフによって

パソコンの前で倒れている志村さんが見つけられます

 

 

その後、12月25日にロッキンジャパン

夏フェスのキャンセルの連絡を

事務所側が伝えています。

ということは、志村さんが亡くなるなどとは、

誰も思わない状況での出来事ということになります

 

それから8年。

今なお若い世代にも人気がある志村さんの曲

その中でも若者のすべて

悩む志村さんをデビューに駆り立てた「茜色の夕日」は、

これからもずっとシンガーに唄い継がれていく名作です

 

あの若い女の子から絶大な人気を誇る

菅田将暉さんが、

オルガンを弾きながら言葉にならないほど

号泣しながら唄っていたのも印象にのこります。

 

志村さんの言葉に「もし、君のことが好きという表現を

したいと思ったら、フジファブリックでは、その表現は、

使わない。君のことはきらいじゃないよ。となる」

あります。

 

これが志村さんの物事を表現する時のスタイル。

なので、どうしていなくなってしまったのかを

公表しない、ということもそこからファンの人達が

自分の感性で志村さんのこと

受け止めて欲しいと言っている気がします。

 

【生前の志村さんの姿】

 

志村さんは、ビデオにも映っている姿がありますが、

かなりのヘビースモーカー。

さらにかなりの酒好きです

しかもあの体型からもわかるように

食事もほとんど取らなくても平気という、

体調面では、最悪の生活をしています

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「途中で食事をすると思い浮かんだメロディが

飛んでしまうから」とか、

「いつも思い浮かんだメロディを記録できるようにしていて、

それをAメロ、Bメロ、Cメロと管理しているんです」

とにかく唄を作る事が生きる全てです。

そうした中、次第に体調も良くない様子がわかります。

 

以前の志村さんは、

どこかかわいらしい女の子のような顔立ちをしていますが、

その前年に出されたMVには

目の周りがクマになってやつれ果てた姿があります。

本来なら体が辛くて寝込んでしまうような状況でも

曲のことだけを考える、そして立ち上がり、

唄をうたい続けていました。。

 

その頃には、志村さんは「睡眠時間も2時間程で生きている」

コメントしており、噂では、

心療内科的なところで、薬を処方してもらっていたともいわれています。

食事を取らず、眠らず、さらに飲酒とたばこで

薬を服用していたからかもしれません。

一部の写真には、

そんなかわいらしい女の子のようなきれいな顔立ちではなく、

何かが間違っていることが

よくわかる写真もあります。

 

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【どうしても叶えたかった夢】

 

志村さんは、亡くなる1年前に

地元富士吉田でのコンサートを開催しています。

その時のMCが

「曲を作って音楽を奏でて、

見た目には楽しそうに見えるかもしれない。

けれどそれは、自分の報われるほんの

ごく短い時間のことで、あとはそうじゃない。

ただ、この地域でコンサートをするのであれば、

自分が音楽で身を立て、人

々から支持されるようになってからじゃないと

開催することができなかった。

だからSOLD OUTになったことと

自分が辛くてもやってきたことが報われたのは、この一瞬だ」といい

最後に「茜色の夕日」を唄って終わります。

 

途中から感極まった志村さんの声は声にはならなかったけれど、

どれだけミュージシャンという仕事の厳しさ、

自分が背負う重圧がひしひしと感じられます。

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【時が流れると】

 

音楽の世界もファッションと同じく流行があり、

バンドという狭いジャンルでさえもかなりの進化しています。

例えば、電子音やオートチューン、PCでの曲の調整。

もしかしたら自分達が聴いている音楽うものは、

多分に加工されているものなのかもしれません

ただ、それがアーティストの目指すものが、

その姿なのならそれはそれでいい

 

でもフジファブリックのアコースティックで

どこかのノスタルジィを感じるあの雰囲気は、

自分がダメになりそうな時に特に胸に響くものです。

全身全霊で作り上げた若者のすべて

そんなせつない名曲を使ったCMが、

志村さんの思いのままで人々に届くことを願います